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この数年の住宅ローン市場の最大のハイライトは日銀の実質的な利上げに伴う長期金利の上昇ですかね。長期金利は過去3年でこのように推移しています。
右肩上がりで上昇しているわけですね!フラット35などの長期固定金利には逆風が吹いていると言えます。
では実際に貸し出し状況がどうなっていたのかと言うと、そうした「住宅ローン需要」をタイムリーに知ることができるデータが、住宅金融支援機構が3ヶ月に1回発表する「業態別の住宅ローン新規貸出額」調査です。その最新版=2023年1月〜3月期の結果が発表されていますので早速チェックしてみるとこうなっています。
・・・と思ったら、今回は同時に2023年3月期通年のデータも発表されていて、資料もそちらのデータが中心ですね。というわけで年度での新規貸出額の推移をチェックしてみると、ここ数年はほぼ横ばいとなっています。
残高推移をチェックするとこうですね。
新規貸出額は横ばいですが、意外にも残高は右肩上がりで増えているのですね!
ちなみに本題である2023年1月〜3月期の結果はこうですね。
・2023年1月〜3月期住宅ローン新規貸出額:5兆7,026億円(前年同期比−2.9%)
そうは言いつつ、この1月〜3月期に限れば減少していますね。やはり金利上昇が向かい風となったのでしょうか。これまでの新規貸出額の推移をグラフ化するとこうなります。
やはり、新規貸出額はちょっとずつ減っているようにも見えます。
次に同じ調査からフラット35の貸出額と長期金利の推移をチェックしてみるとこうなります。
想像通り金利上昇が逆風となり、フラット35は苦戦しているわけですね。長期金利が上昇しても変動金利は上がりませんので、住宅ローンの固定金利と変動金利の差がどんどん広がっています。
固定金利タイプの住宅ローンが苦戦するのは当然です。
参考になさってください。
<日本住宅ローンプランニング編集部>